銘菓「古印最中」で知られる足利の「香雲堂本店」。明治元年創業とされているが、江戸末期の古文書にも名が記されているという老舗である。
当初は、当時としては珍しい洋館造りの建物で洋食や喫茶を商い、文化人たちのサロンとして賑わった。
時代は移り、昭和29年に5代目が跡を継ぎ法人化。”第2次創業”ともいえる堅実な物づくりの姿勢のなかで、故郷にちなんだ菓子が誕生する。
足利学校や鑁阿寺など、当時ゆかりの古印や落款をかたどった古印最中である。
当時まだ無名だった相田みつを氏との出会いもその頃。
繊維産業が隆盛を極めていた当時、進物として古印最中は全国に広まった。
受け継がれる「煮崩し法」という手法で作られた十勝産小豆の風味と、奥行きのあるあんの甘さは、香ばしい自家製の皮との相性も秀逸。栞にある「ひとつのことを一生けんめい・・・」の言葉に託された思いは、今も脈々と受け継がれている。
名 称 | 香雲堂本店 |
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創 業 | 明治元年(1868年) |
創 立 | 昭和29年(1954年)有限会社香雲堂本店設立 |
資本金 | 560万円 |
所在地 | 〒326-0814 栃木県足利市通4-2570 |
電話番号 | 0284-21-4964 |
FAX番号 | 0284-21-1054 |
従業員数 | 70名(パート含む) |
事業内容 | 和洋菓子製造販売 |